昨日のAIニュースまとめ(2025年9月17日)

AIって最近よく聞くけど、何がどうなってるの?
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。AI(人工知能)は、私たちの仕事や生活に大きな変化をもたらす可能性を秘めた技術です。毎日たくさんのニュースが飛び交っていますが、専門的な内容も多く、全体像を掴むのは難しいかもしれません。
そこでこの記事では、昨日(2025年9月17日)発表されたAI関連の重要なニュースをピックアップし、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、AIの世界で今何が起きているのか、その全体像をざっくりと掴むことができます。
昨日、AIが世界経済に与える影響の大きさを示す、2つの重要な発表がありました。

1. AIで世界貿易が40%増える?(WTO発表)

世界貿易機関(WTO)は、AIの導入によって、2040年までに世界の貿易額が約40%も増加する可能性があるという驚きの予測を発表しました。
これは、AIが言葉の壁をなくしたり(自動翻訳)、複雑な貿易手続きを効率化したりすることで、これまでビジネスが難しかった国や企業も、世界と簡単につながれるようになるためです。まるで、世界中の人々が同じ言語を話し始めたかのようなインパクトがあるかもしれません。
ただし、良いことばかりではありません。WTOは同時に、AIをうまく活用できる国とそうでない国との間で、経済的な格差が広がるリスクも指摘しています。AIという新しい道具を、世界全体でどう賢く使っていくかが大きな課題です。

2. 2025年、AI市場は220兆円規模に(Gartner予測)

アメリカの調査会社Gartnerは、2025年のAI関連の世界市場が約1.5兆ドル(約220兆円)に達するという予測を発表しました 。これは、多くの企業や個人が、AI搭載のスマートフォンやパソコン、AIを活用したサービスなどにお金を使い始めることを意味します。
特に注目されているのが、AIの頭脳となる半導体や、AIを動かすためのデータセンターへの投資です。AIが賢くなるためには、大量のデータを学習し、高速に計算する必要があります。そのためのインフラ投資が、今後ますます活発になっていくでしょう。
支出カテゴリ 2025年予測額(1ドル147円換算)
AIサービス 約41.5兆円
AI搭載サーバー 約39.3兆円
AI搭載スマートフォン 約43.8兆円
AI用半導体 約30.7兆円

AIをめぐる国家間の競争

AI技術は、経済だけでなく、国の力そのものを左右する重要な要素になりつつあります。昨日も、米中の対立や、日本の新たな動きが報じられました。

1. アメリカ vs 中国:半導体をめぐる新たな火種

中国が、アメリカの半導体大手NVIDIA(エヌビディア)社製のAI用半導体の購入を全面的に停止するよう、国内企業に指示したことが明らかになりました。
NVIDIA社の半導体は、高性能なAIを開発するために不可欠とされており、この動きは米中の技術をめぐる覇権争いが、さらに激化していることを示しています。中国は、アメリカの技術に頼らず、自国製の半導体でAI開発を進めようと必死になっています。まるで、重要な資源をめぐる争奪戦が、デジタルの世界で繰り広げられているかのようです。

2. 日本の挑戦:信頼できる国産AIの開発へ

こうした海外の動きに対し、日本政府も新たな一歩を踏み出しました。アメリカや中国のAIに依存するリスクを減らすため、信頼性の高い国産AIの開発を支援することを発表したのです。
海外製のAIは、学習データが偏っていたり、日本の文化や習慣を正しく理解していなかったりする問題が指摘されています。例えば、中国のAIに尖閣諸島はどこの領土かと尋ねると中国の領土だと答える事例もあったそうです。国産AIの開発は、日本の情報や価値観を守る上で、非常に重要な取り組みと言えるでしょう。

AIはどこまで賢くなるのか?

経済や政治だけでなく、AIそのものの進化も止まりません。

GoogleのAI、人間の天才プログラマーを超える

Google傘下のAI企業DeepMindが、同社のAI「Gemini 2.5」が、国際的なプログラミングコンテストで人間のトッププログラマーに匹敵する成績を収めたと発表しました。
これは、AIが単に知識を記憶するだけでなく、複雑な問題に対して、創造的な解決策を自ら考え出せるようになったことを意味します。チェスや囲碁でAIが人間に勝利した時以上の歴史的な瞬間だと専門家は指摘しており、将来的には、新薬の開発や画期的な製品設計など、様々な分野での応用が期待されます。

まとめ:AI時代を生きる私たちへ

昨日一日のニュースを振り返るだけでも、AIが経済、国際関係、そして技術そのものの未来を、いかに大きく変えようとしているかが分かります。
経済: AIは新たな富を生み出す一方、格差を広げる可能性も秘めている。
国際関係: AI技術の主導権をめぐる国家間の競争が激化している。
技術: AIは、人間の知性を超えるレベルの能力を持ち始めている。
私たち一人ひとりにとって、AIはもはや他人事ではありません。AIがもたらす変化を正しく理解し、その恩恵を受けながら、リスクに賢く対処していくことが、これからの時代を生きる上で不可欠になるでしょう。
今後も、AIの動向から目が離せません。

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